半坪ビオトープの日記

仙法志御崎海岸、沓形

f:id:hantubojinusi:20210605153044j:plain

仙法志御崎海岸
雲行きが悪くなってきたが、もう少し観光してから宿に向かうことにする。ここは利尻島南端に近い仙法志御崎海岸、一帯は公園になっている。

f:id:hantubojinusi:20210605153120j:plain

仙法志御崎海岸
かつて山から流れ出した溶岩流が固まった荒々しい海岸と、その向こうに利尻富士の景色が見事だというが、残念ながらその勇姿は見えない。

f:id:hantubojinusi:20210605153157j:plain

仙法志御崎海岸
打ち寄せる怒涛が黒々とした岩場に当たって砕ける姿が勇ましい。手前の岩礫地に生えているのは、シロヨモギArtemisia stelleriana)である。北海道および本州の茨城県新潟県以北の海岸に自生する多年草。花期は8〜10月。全体が白い綿毛で覆われ、雪白色になる。

f:id:hantubojinusi:20210605153218j:plain

ニウロコと周辺の澗
この辺りの「ニウロコと周辺の澗」は、北海道遺産に選定されている。袋澗(ふくろま)とは、漁獲したニシンを一時的に補完する港湾施設である。ニシン漁の盛んだった積丹半島利尻島では数多く存在したが、ニシン漁が廃れた後は船揚げ場や漁港に改造されて残されている場合がある。利尻島には35基の袋澗が存在した記録があり、西海岸のニウロコの周辺では溶岩流の岩場地形を利用し、安山岩の間知石を積み込んで堅固な袋澗が数多く造られた。

f:id:hantubojinusi:20210605153309j:plain

仙法志御崎海岸

御崎公園では、袋澗を生簀のように改造して、アザラシのいる自然水族館として利用している。天気の良い日にはアザラシへの餌やり体験もできるという。

f:id:hantubojinusi:20210605153432j:plain

仙法志御崎海岸
磯にいる海鳥はカモメだろうか。いつもカモメとウミネコが見分けにくいので困っている。よく見ると、嘴の先が黒で先端にわずかに赤も認められるので、ウミネコだとわかった。

f:id:hantubojinusi:20210605153844j:plain

ハマナス
御崎公園の入り口近くでハマナスRosa rugosa)の花を見つけた。北海道および本州の日本海側、茨城県以北の太平洋側の海岸に生える落葉低木。夏に赤い花を咲かせ、果実は赤く熟し食べられる。根と樹皮は染料に、花はお茶に、また香水の原料に利用される。

f:id:hantubojinusi:20210605153943j:plain

エゾカンゾウ
こちらの黄色い花は、エゾカンゾウHemerocallis middendorffii)という多年草。別名エゾゼンテイカというが、この仲間の分類は諸説入り乱れてどれが定説だかわかりにくい。エゾキスゲとよく似るが、エゾカンゾウの花は、花柄がほとんどないので見分けられる。

f:id:hantubojinusi:20210605154022j:plain

ハマエンドウ

 

こちらの赤紫色の花は、ハマエンドウLathyrus japonicus)という多年草。日本各地の海岸に生える海浜植物。種小名がjaponicusとなっているが、アジア・ヨーロッパ・南北アメリカなどにも分布する汎世界種である。

f:id:hantubojinusi:20210605132423j:plain

ミニうに丼
この日の昼食は、沓形でミニうに丼を味わった。ウニはとても美味しいので、ミニ丼でも十分満足できた。

f:id:hantubojinusi:20210605132405j:plain

ホッケ定食
ホッケ定食もそれなりに美味しかった。

f:id:hantubojinusi:20210605184819j:plain

海鮮セットメニュー
最後の夕食はホテルなので期待していたが、貧弱な海鮮セットメニューでちょっとがっかりした。