半坪ビオトープの日記

奄美大島と加計呂麻島、奄美の郷土料理

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奄美名物の鶏飯

半年ほど前になるが、今年のGW奄美大島加計呂麻島を、レンタカーでそれぞれ一周した。初日の昼食は奄美名物の鶏飯と決めていたが、鶏飯発祥の店「みなとや」は満員で行列ができていた。仕方なく奄美パークの食堂で鶏飯を注文した。基本通り、ご飯とスープに具材の鶏肉と錦糸卵、干し椎茸、海苔、ネギなどが揃っていて、セルフで盛りつけて食べる。店それぞれで多少の違いはあっても、決めてはスープだとわかる。

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奄美パーク、奄美の郷

奄美空港の近くにある奄美パークは、奄美の自然や文化、歴史を紹介する「奄美の郷」と、「田中一村記念美術館」が併設されている。総合展示ホールのテーマウォールでは、各地の祭など一年の行事や昔の仕事を写真で紹介している。諸鈍シバヤの仮面が大きくて面白い。

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田中一村記念美術館

田中一村記念美術館は、高倉をイメージした独創的な建物の中に作品を展示している。

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田中一村

明治41年に栃木県に生まれた田中一村は、ほとんど中央画壇に入選することもなく、昭和3350歳で奄美大島に移住し、紬工場で染色工として働きながら亜熱帯の動植物を描き続けた。清貧で孤高の生き方を通した一村は、昭和5269歳で誰にも看取られずに生涯を閉じた。常設展示だけでも80点ほどあり、田中一村の世界を満喫できるが、撮影禁止なのでパンフの切り抜きだけ載せる。

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黒糖酒蔵、里の曙

サトウキビから作る黒糖酒は奄美群島でしか製造を許可されていない。奄美大島内には20ほどの蔵元があって、あちこちで蔵見学を実施している。北部で目についた「里の曙」を訪れた。これから毎晩、いろいろな黒糖酒を楽しむことになる。

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奄美の郷土料理、トビンニャ

初日の夕食は奄美の郷土料理。先付は、豚味噌、トビンニャ、もずく酢、ピーナツ豆腐。奄美の珍味、トビンニャとはマガキガイのことで、日本各地に地方名があり、奄美大島ではトビンニャ、ティラダとも呼ばれる。猛毒のイモガイに似るが無毒であり、塩茹でで食べることが多く、コリコリして美味しい。刺身は、ソデイカ、マグロ、青ダイ。

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赤ウルメの塩焼き

焼き物は島サザエの壺焼きと赤ウルメの塩焼き。赤ウルメとは奄美大島を代表する魚で、沖縄ではグルクンと呼ばれる県魚で、和名はタカサゴという。

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豚骨煮物

揚げ物はもずくの天ぷら。煮物は豚骨煮物で、昆布や野菜と一緒に煮ている。香の物はパパイヤ漬け。それにアオサの吸い物と、郷土料理を楽しんだ。グラスの黒糖酒も安いので、飲み比べができて嬉しい。