半坪ビオトープの日記

帰厚院、荒井記念美術館


この8月は、山登り、旅行、合宿など連泊の行事が続き、かなり休むことになりますので、ご了解ください。
岩内町雷電国道より南の地区は碁盤の目のように道路が整然としているので、南北に走る道路の南には岩内岳(1086m)がどっしりと構えている。雷電火山群に属し、岩内温泉郷やスキー場があり、ニセコ連山の一番日本海側の山である。岩内の地名の由来には、アイヌ語のイワウナイ(iwaw nay硫黄の川)とする説や、イワナイ(iwa nay山の川)とする説などがある。

岩内町役場の近くの寺町通りに浄土宗の岩内山帰厚院が建っている。

帰厚院は安政3年(1856)の創建で、岩宇地方(積丹半島南西部)最古の寺院である。

大正10年に完成したという、本堂に安置されている木造総金箔塗りの大仏(阿弥陀如来)は、高さ6.8mと東京以北最大で、岩内町有形文化財1号に指定されている。制作した風間壮慶仏師は、大正8年、大仏制作のため函館より岩内に移住し、終生この地で仏師として生き、郷土館に寄贈された高さ13cmという小さい魚藍観音も制作している。なお、旧三尊仏は大仏の御腹守仏として現在も安置され、裏堂より拝観可能である。

岩内岳の北麓の円山エリアには、円山高原リゾート展望台や、いわない温泉郷、スキー場などがある。岩内岳の右手には、雷電山(1211m)を中心としたニセコ西山系(雷電火山群)の山が連なり、左手奥には、ニセコアンヌプリ(1308m)を中心としたニセコ東山系(ニセコアンヌプリ火山群)が連なっている。

いわない高原ホテルは、荒井記念美術館を併設した温泉リゾートホテルで、日本庭園もある敷地内からは日本海積丹半島が一望できる。

荒井記念美術館は、ピカソの版画コレクションが目玉で、ほかにも隣の共和町出身の画家・西村計雄の美術館および生れ出づる悩み美術館も併設している。

2階・3階のピカソ美術館は、20世紀最大の芸術家といわれるパブロ・ピカソの版画作品を267点所蔵し、日本最大級の版画コレクションの中から、常時40点余を厳選して展示している。館内は撮影禁止なので、パンフの切り抜きを載せる。
現存するピカソの版画で最も古い「貧しい食事」は、社会的弱者に共感をこめて描いた「青の時代」の特徴をよく表した憂愁漂う作品であり、20世紀版画芸術における最高傑作の一つとされる。

そのほかにも「画家とモデル」「女の肖像」「男女、あるいは抱擁」や、晩年の「エロチカ」まで、ピカソの生涯の軌跡をたどることのできる展示となっている。

こちらは一人の女性を横、正面、下など多視点から捉えた「女の顔」(1962年)で、大胆な色合いやピカソのおおらかさが表れているという。