半坪ビオトープの日記

小鹿神社


小鹿野町役場の近く、国道299号線に面して大きな朱色の鳥居が建っている。小鹿(おしか)神社の一の鳥居である。祭りの際、10mを超える笠鉾がくぐるために大きくしてあるそうだ。

広い駐車場から石段を上ると二の鳥居があり、その先に小鹿神社の社殿が見える。

近づいてみると二之鳥居もかなり大きい。
4月に催される例大祭(春祭り)では、笠鉾、屋台各2基が町内を曳き廻される。初日夕刻には屋台歌舞伎が奉納され、山車を先導する乙女達が祭りを盛り上げる。

小鹿神社は、江戸時代初期に、現在の小鹿神社がある上の森の諏訪明神と、町並の入口であった旧本殿がある町役場裏の小鹿野明神両社を、小鹿野の鎮守として町の東西に祀ったのが起源とされる。その後、明治43年に小鹿神社が洪水により境内が陥没したため、本殿の建物だけを残し、諏訪神社に合祀し、社号も小鹿神社になった。現在でも古くからの慣例通り、小鹿神社の例大祭では、小鹿神社と旧本殿の間を神輿の渡御、屋台・笠鉾の巡行が1年ごと交替で行われる。

大きな向拝の彫刻は、それほど精巧なものではなく、金色の下がり藤の神紋が目立つ。

珍しく前に突き出た大きな向拝の天井には、珍しい絵模様がいくつも描かれていた。

小鹿神社に合祀された諏訪神社の社殿は、安永4年(1775)の建立で、規模や様式は小鹿神社旧本殿とほぼ同じという。祭神は、春日大神と諏訪大神を祀るという。

社殿の左手には、赤い鳥居が二つあり稲荷神社が祀られている。

近づいてよく見ると、豊守稲荷神社という扁額が架けられている。

境内の裏手の方に、境内社がまとめられて祀られている。水速女神社、天満天人社、古峰神社、三峯神社八幡神社大山祇神社の六つである。