半坪ビオトープの日記

観音院、東奥の院


奥の院ミニハイキングコースは、一周約15分で、石段を上って行くとお地蔵さんのところで道が三つに分かれる。右が東奥の院、真中がその帰り道で「馬の蹄跡洞窟」、左が観音山登山道である。右の東奥の院へ向う。

山道を少し登ると、右に視界が開け、矢抜け穴が遠望できる所に着く。観音霊験記で、畠山重忠の家臣本田親常が矢を射通したという岩穴が、表示板の裏の木を上にたどり、分岐のすぐ右側に、二つ空いているように見える。

なお少し高度を上げると、見晴らしのよい東奥の院に到着する。右手に境内の上にある「滝の上石仏群」が垣間見えた。西奥の院とともに今は立入り禁止なので、ここから遠望するしかない。

ここには東奥の院という扁額のある観音堂と、大きな宝篋印塔が建っている。

左に回って下り始めると、やがて香塚という芭蕉の句碑がある。
「清く聞かん耳に香たいて子規(ほととぎす)」の句が刻まれている。弘化3年(1846)に建立された。後ろに見える山は、観音山(698m)であり、登るには1時間ほどかかるという。

見晴らしのよい小径を進んで、石祠が祀られた展望所を過ぎると、道端に石仏があった。不動明王弘法大師像であろうか。

やがて、いくつも石仏が並んでいる所に出る。

その先の広く大きな洞窟には、さらに多くの石仏が並べられ、小さな社も建っている。

延々と並べられている石仏は、全部で30体以上あり、天神様も祀られている。ここが「馬の蹄跡洞窟」という洞窟で、畠山重忠が馬を休ませた場所との伝説がある。だが、この洞窟の中央辺りに見える「馬の足跡」は、先ほどの新生代第3紀の地層のノジュール(団塊)の断面である。