半坪ビオトープの日記

番神堂、日蓮漂着地


番神堂裏手を少し上ると日本海が望める高台になっていて、日蓮銅像が安置されている。

柏崎の海岸には、南の聖が鼻から北端の番神岬まで八つの岬が点在し、いずれの岬からも日本海に沈む夕日が一望でき、地元では「福浦八景」と讃えられる。

日当りのよい高台には、キオン属のキオン(Senecio nemorensis)が咲いていた。日本全国の低地から高地までの草原、山地に自生する多年草で、高さは1mほどになる。花期は7〜9月とされる。

日蓮は、八幡大菩薩の力により無事上陸できたと感謝し、菩薩を中心に29神を合祀して三十番神堂とした。漂着地が見下ろせる30mの高台に「三十番神」の石碑が立てられている。

見下ろすと漂着地の岩場には、石柱が立っている。左端の朱色の鳥居は弁天岩である。

よく見ると漂着地の周りに、コンクリートでできた台座らしきものがいくつか設けられている。漂着地を船で御参りする時に利用するのだろうと思われる。

柏崎の番神は、静岡の番神、九州島原の番神とともに、日本三大番神といわれる。番神堂の社殿の前に戻ると、手水舎の隣に浄行菩薩が祀られている。

番神堂の参道入口から、眼下に柏崎港が手に取るように見える。港外左手先には、東電柏崎刈羽原子力発電所が見える。