半坪ビオトープの日記

鳩ノ巣渓谷、双龍の滝


松の木尾根を下ると車道に出る。分岐を左へ下って行くと多摩川に架かる雲仙橋があり、橋の上からは、新緑の間に鳩ノ巣渓谷が涼しげに見える。

雲仙橋を渡ったら左に進んでいく。周辺案内図に従って細い道に入ると、崖の正面に双竜の滝が見える。二筋に分かれた滝が勢いよく合流しながら滝壺に落ちていく。

滝の先で車道に出て左に進み、なおも左の小道を下っていくと、新緑の中に吊り橋の鳩ノ巣小橋がある。橋の脇に小さな喫茶店「ぽっぽ」があったので、立ち寄って店内から渓谷を眺めた。

鳩の巣小橋の上から見下ろす鳩の巣渓谷の流れも新緑に映えて清々しく感じる。

対岸の道端には黄色の小さい花が咲いていた。キケマンの種類は見分けにくい。花数が少なく全体に貧弱ではあるが、葉の形からすれば、ミヤマキケマン(Corydalis pallida var. tenuis)であろう。

渓谷歩きはここらで切り上げ、鳩の巣駅から電車で川井駅に向う。駅前には不釣り合いに大きい奥多摩大橋が架かっている。

川井駅から10分ほど歩くと松乃温泉水香園があり、日帰り温泉と昼食のセットを楽しむ。風呂は小さいが、湯船から多摩川の緩い流れと新緑がゆっくり眺められる。

湯上がりに辺りを散策すると、薄紫色の可憐な花が咲いていた。明治時代に中国から渡来したセリバヒエンソウ(Delphinium anthriscifolium)という花で、東京都や神奈川県に分布を広げている。