半坪ビオトープの日記

吹割渓谷


吹割の滝の上流にも遊歩道が続き、中洲の千畳敷にはススキが生えている。その先には浮島があって川は二分され、浮島橋と吹割橋の二つの橋が架かっている。

浮島橋の上から下流を眺めると、浅瀬が広がる千畳敷の左側に遊歩道が認められ、彼方の吹割の滝に川は吸い込まれてゆく。

浮島橋から上流を眺めると、川を二分している左の浮島がかなり大きいのがわかる。紅葉も始まったばかりで、もう少し経つと絶景になるだろう。

浮島には浮島観音堂が建ち、左甚五郎作という浮島如意輪観音像が祀られている。その先の吹割橋から上流を眺めると、こちらの分流は流れが穏やかで、右側とはまるで違う景色が見える。

吹割橋の下流には広い浅瀬の千畳敷が見えるが、その手前にあるはずの夫婦岩は確認できなかった。

吹割橋を渡り終えると真っ赤な紅葉が待ち受けていた。休憩スペースとトイレのある広場の先には、片品川の右岸を巡る遊歩道がさらに1kmあまり続く。

人影がほとんどなくなった緩やかな坂道をひたすら登っていくと、500mほどで第一観瀑台にたどり着く。木々の合間から見下ろす吹割の滝は、一味違う光景でダイナミックな水の流れが手に取るように鳥瞰できる。

木々に覆われた第三観瀑台からは吹割の滝はほとんで見えず、主にその下流獅子岩と般若岩の奇岩や鱒飛の滝が見える。

遊歩道の終点近くから階段を下り続けると、ようやく十二様とも呼ばれている十二坐神社に出る。神社脇に橙色から赤色にすっかり色付いた紅葉を見つけることができた。

遊歩道も終わり、国道に架かる吹割大橋から上流を眺めると、鱒飛の滝は認められないが、その下流に名もなき滝がいくつも続いているのがわかる。吹割渓谷遊歩道の散策は、吹割の滝も含めて2km強、1時間弱で一周できるので四季それぞれの景色を楽しめるが、秋の紅葉の時期が最もよいと感じた。