半坪ビオトープの日記

諏訪大社といえば、最大の行事として「御柱祭」が有名であるが、正式には式年造営御柱大祭といい、寅と申の年に行われる。起源は平安時代以前とされ、五穀豊穣、狩猟・風・水・農耕の神として古くから信仰されていたと考えられている。記紀神話伝説では、この地から出ないことを誓った際、結界として神社の四隅を仕切った、という話もある。実際にはそれ以前からの諏訪地方のミシャグジ信仰と関係するといわれ、神長官守矢氏の伝えるところによれば、この御柱ミシャグジの依り代であるという。ミシャグジ信仰とは古来より東日本に伝わるもので、由来は不明とされるが当初は石や樹木を依り代とする神で、時代を経るに従い狩猟の神などになるが、縄文時代から存在していたと考えられている。つまり縄文時代遺跡から出土する石棒で、今でも諏訪から伊那地方にかけての山村には石棒(石皿が加わることもある)が祀られたミシャグジがあちこちにある(中沢新一「精霊の王」)。
下社の御柱祭の最大の見せ場は、山出しの木落としで、豪快で勇壮だが危険も多い。幣拝殿の右手に一の柱が立ち、その右手に稲荷社などがある。

幣拝殿の左手に二の柱が立ち、その左手に八坂社、賀茂社、鹿島社などがある。

これは一の柱の右手にある稲荷社、若宮社、皇大神宮社である。一の柱の奥に四の柱が立ち、二の柱の奥に三の柱が立って、四本の御柱で宝殿を囲んでいる。
境内社は、子安社などたくさんあるが、聞き慣れないものとしては、御射山社、御玉戸社、木落社などもあるという。

根入り杉の左手に一段下がったところに宝物殿があるが、その前に小さな祠があってミニ御柱に囲まれていた。

境内を出た鳥居に向かって参道入口の右手に、八幡山という小さな丘があり、八幡社と秋宮恵比寿社が祀られている。

八幡社には近くにあった天満宮貴船社御室社が合祀されている。

秋宮恵比寿社には、諏訪大神の父神大国主神と兄神事代主大神が祀られている。出雲大社および美保神社から分祀を受け、俗に大国様、恵比寿様と称えられて信仰を集めている。