半坪ビオトープの日記


週末に八ヶ岳南麓の清里飯盛山をハイキングしてきた。山寺・松島・仙台の旅を中断して、清里飯盛山の報告を先にしておく。
天気はよかったのだが、中央道が事故の渋滞で倍以上の時間がかかり、歩き始めたのは午後になってしまった。
八ヶ岳周辺には10年以上も久しぶりに出向いたので、清里に向かう八ヶ岳高原大橋を通るのも初めてのように思う。山の中にこんな立派な橋が必要なものかと考えさせられるほど大掛かりな橋だった。

清里駅飯盛山登山口を尋ね、千ヶ滝の近くを通って平沢峠の駐車場に着いた。標高が1450mあり、八ヶ岳雄大な姿を一望できる格好な展望台である。左の方には駒ヶ岳北岳などの南アルプスも見えるが、逆光のため少しまぶしい。

正面に八ヶ岳の主峰、赤岳(2899m)とその右に横岳(2829m)、左には権現岳(2715m)とまだ雪が残っている。赤岳の左手前に山肌がはげているのは清里スキー場である。

平沢峠には獅子岩があり、こちらの名前の方が今はよく知られている。

分かりやすいハイキングコースを登り始め飯盛山へ向かうと、道端に春の花がちらほらと見かけられた。この黄色の小さな花は、キジムシロ属のミツバツチグリ(Potentilla freyniana)で、どこの山野にも普通に生えている。

スミレの花もたくさん咲いているが、ほとんどがタチツボスミレである。葉が深裂しているこのスミレは、エイザンスミレ(Viola eizanensis)という。本州から九州にかけて山地の木陰に自生する日本の特産種で、和名は比叡山に由来する。