半坪ビオトープの日記

北横岳


北横岳に向う道は登山道で、山頂まで1時間と表示されている。

坪庭から分かれて高度を上げて行くと、後ろの縞枯山(2403m)の全体が大きく見えるようになる。縞枯現象とは、シラビソなどが帯状に枯れて、その帯が長い年月をかけて山頂に移動して行く現象である。昔は山の斜面に白い帯が何列も見られたが、今ここからは見分けがたい。

シラビソの林をなおも登っていくと、右に三ツ岳・雨池峠への分岐がある。横岳登頂後に向う予定なので、道を確認しておく。

やがて北横岳ヒュッテに着いた。我々素人は冬山登山などしないが、この山小屋は通年営業しているそうだ。

まもなく横岳山頂(2472m)に着いた。11月上旬なので既に霧氷がついている。縞枯山の左の彼方には奥秩父の山並みが見え、右の彼方には南八ヶ岳の山々が見える。一番右端に見える円錐状の山が阿弥陀岳(2805m)で、その左が最高峰赤岳(2899m)である。

南八ヶ岳の山々の右手彼方には、南アルプスの山々が並んでいる。3000m級の山には白い雪が見える。

南八ヶ岳の山をアップしてみると、主峰赤岳の左にギザギザの横岳(2829m)が見え、その手前に黒々と天狗岳(2646m)の山並みがかすかに認められる。

南アルプス連峰の右手には、中央アルプスの山並みが見え、さらに右手には大きな御嶽山(3067m)が悠然と構えている。また、この山裾の霧氷の先には、シラビソの縞枯現象がはっきりと認められる。

さらに右手(北西)には、丸い蓼科山(2530m)が見え、その左の彼方には北アルプス連峰がかすかに眺められる。ほとんど雲のない秋の快晴とはいえ、これほどまでの眺めには滅多にお目にかかれない。