半坪ビオトープの日記

北八ロープウェイ、坪庭


11月上旬に北八ヶ岳の横岳と天狗岳に登ろうと出かけた。一点の雲もない快晴で、北から南へ連なる八ヶ岳連峰がよく見える。道路の正面に、明日登る予定の天狗岳(2646m)が聳える。右端に見える高い山が、八ヶ岳連峰の主峰、赤岳(2899m)である。天狗岳の右の大きなくびれが夏沢峠(2400m)で、そこから左がいわゆる北八ヶ岳であり、左端に見えるのは丸山(2330m)である。

右端に見えるのは、丸山の北(左)にある茶臼山で、そこから左へ縞枯山、横岳、大河原峠を越えて蓼科山(2530m)と続く。今日はロープウェイを利用して、正面の横岳に登る予定である。

北八ヶ岳ロープウェイは、山麓駅(1771m)から山頂駅(2237m)まで100人乗りで、高低差466mを7分で北横岳と縞枯山の鞍部の坪庭に上がる。黄褐色に紅葉したカラマツ林に囲まれた、山麓駅の向こうに見えるのは南アルプス連峰で、北岳(3192m)を主峰とする白鳳三山や千丈岳は白く冠雪している。

ロープウェイから見ると、白樺やカラマツの紅葉もすっかり盛りを過ぎているが、これから登る横岳や彼方に見える蓼科山は、針葉樹が多いせいか深緑色をしている。

昔はピラタス横岳ロープウェイといったが、スイス・ルツェルンのピラトゥス山に比べるとどうしても見劣りがする。それでも日本の南アルプス中央アルプス北アルプスの山々が遠望できる展望台に、手軽にたどり着けるのは有り難い。

山頂駅に着くと、目の前には比較的なだらかな坪庭が広がっている。時計回りの一方通行で、1周約30分の散策コースは気楽に楽しめる。

それでも途中に岩の間を上るところもあり、高山植物も霜に覆われ真っ白となっている。

岩にびっしりと霜が氷となって張り付き、朝日があたってきれいに輝いている。

10分ほど歩くと、左に北横岳へ向う道が分岐する。坪庭の周遊コースは、縞枯山方向に回って行く。