半坪ビオトープの日記


日立市北部にある伊師浜海岸は、白砂青松の美しい海水浴場のある海岸でアオウミガメの産卵地でもあり、国民休養地ともなっている。

伊師浜海岸の南に続く鵜の岬海岸は、日本唯一の鵜飼いのためのウミウ捕獲場で、国民宿舎鵜の岬日帰り温泉施設の「鵜来来の湯十王」などがある。

伊師浜海岸と鵜の岬の間にある碁石が浦から鵜の岬を見ると20mを超える断崖絶壁となっていて、この断崖がウミウにとって格好の休憩地点となっている。

ミウの捕獲は、岸壁に設置された鳥屋(トヤ)という丸太とコモで作られた小屋の中で行われる。

鳥屋の外に5羽ほどのおとりのウミウを配置し、おとりに誘われ舞い降りたウミウの足首に鳥屋の下から伸ばした「かぎ棒」をかけて引きずり込んで捕まえる。捕獲場へ続くトンネルの先で、4〜6月と10〜12月の年2回行われ、捕獲期以外は一般にも公開されている。トンネルの中では、各地の鵜飼の様子の写真が展示されている。

江戸時代にも鵜捕りの様子が記録され、大正時代からは長良川を初めとした各鵜飼地への供給が行われた。現在、全国で12ヶ所の川で鵜飼が行われ、歩きながらの「徒歩鵜飼」と船に乗る「つなぎ鵜飼」または「船鵜飼」の2種類がある。主に夏の夜にアユを捕っている。
捕獲場からウミウを探して海を眺めたところ、数羽のウミウが点々と散らばって見つかった。