半坪ビオトープの日記


湯の華小路を東に広台寺に向かって進むと天馬駒神社入口の標識がある。階段を上がった左手の高台に天馬駒(てんぱく)神社が鎮座している。

この辺りでは最古の神社で、およそ2000年前、神津島から遷座され、この地に祀られたといわれている。
この天馬駒(てんぱく)神社に関する資料は乏しく、駅でもらったおさんぽマップのほかでは、伊豆神社ノオトが詳しい。
その記述によると、祭神の佐伎多麻比咩命とは三宅島の三嶋大神の后神の一柱で、仁和2年(886)までに叙位を受けた伊豆諸島の神々の一柱であり、たいへんな神格という。江戸時代の棟札では、寛延3年(1750)から明治3年まで一貫してここは「田畠大明神」となっている。
天馬駒(てんぱく)神社は、蓮台寺駅の案内板には天白狗神社と書かれていて、天白信仰と関わりがあるようだ。天白信仰は、長野県・静岡県を中心とした東日本に見られる民間信仰で、信仰の対象が星神・水神・安産祈願など多岐にわたるため様々な解釈が行われてきたが、最近では伊勢土着の麻積氏の祖神、天白羽神(あめのしらはのかみ、長白羽神の別名)に起源を求める説が多いといわれる。

鳥居が一つもない不思議な神社で、小さな拝殿の左奥にこれまた小さな本殿があった。

安産と下半身の冷え性にご利益があると親しまれている。祭神は、佐伎多麻比咩命(佐岐多磨姫命)である。

拝殿の右奥にある大きな岩は烏帽子岩といい、2000年前に運ばれてきたという。これが一番最初の村の守り神の磐座と思われる。

階段を上り詰めた境内地の入口にある大きな神木の所から、蓮台寺の村の様子が一望できる。