半坪ビオトープの日記


柴又帝釈天といえば、「わたくし生まれも育ちも葛飾柴又です」の名文句で有名な映画、「男はつらいよ」シリーズが誰にも思い浮かぶ。
柴又に向かう京成金町線の電車にも、帝釈天と寅さんのポスターが貼られていた。

帝釈天の裏手には江戸川の堤に囲まれた河川敷があり、葛飾柴又公園となっている。その公園から下りたところに「寅さん記念館」がある。
記念館の内部とエレベーターで結ばれている公園頂上のあずまやからは、帝釈天や山本亭、江戸川の流れを一望することができる。

平成21年にリニューアルした記念館では、「くるまや」のセットをはじめ、映画「男はつらいよ」と寅さんの世界が15のコーナーに分けて紹介されている。最初は山田洋次監督をはじめとするスタッフの紹介である。

次に寅さんがガキ大将だった少年時代から東京大空襲を経験し、家出、放浪の末にテキ屋稼業に入り、故郷柴又に舞い戻るまでの物語をジオラマでたどるコーナーがある。さらに撮影スタジオ「くるまや」のセット、お茶の間のセットも展示されている。

日本列島を南に北に、惚れてはフラれの繰り返しのシリーズ全48作の名場面、歴代マドンナたちのタッチパネルや、帝釈天参道の町並みなどを再現するコーナーもある。

これは人車鉄道ミニチュアで、明治32年から大正2年まで金町・柴又間約1.5kmを人力で運行し帝釈天の参拝客らを運んだという。