半坪ビオトープの日記


真勝院のもう一本北側の道路は金町浄水場に面している。その一角に金町浄水場に向き合って小さな水神様がある。

水神様(水神堂)は昔、柴又村の人々が庚申の日に雨が降らないように、そして井戸が涸れないようにと願って祀ったお堂という。
「本化別頭物祖統記」によると、享保4年(1719)に水神様のお堂が建立されたとある。金町浄水場ができる大正時代末期に田んぼの真中にあった水神様をここに移したと、すぐ裏に住むおばあさんから昔の話を聞いた。

水神様のお祭りは11月3日である。帝釈天の二天門の上に葛西囃子の面々がお囃子をにぎやかに、山主を先頭に門前の神明会や朗読会の方々が従い、団扇太鼓を打ち鳴らし、金町浄水場脇の水神堂まで行進して祈祷を行い、帝釈天に戻り「御神水」の竜神様にそろって祈祷を行うという。

大きな浄水場に沿って金町に向かうと、柵の間から浄水場施設の案内図が見えた。不定期に見学会を催しているそうだ。

浄水場の向かい、京成金町線の線路をまたぐと真言宗豊山派の良観寺がある。弘誓山観音院と号する。創建年代は不詳だが、室町時代末期から江戸時代初期にかけての間に念仏堂として建立されていたと考えられ、その後両観寺・了観寺として一寺となっていたという。

柴又七福神のうちの宝袋尊として知られる。本堂左に大きな願掛け宝袋尊が立っている。大きなお腹を撫でると願いが叶うという。