半坪ビオトープの日記


先日、青空のもと明治神宮を散策した。明治神宮といえば初詣かハナショウブの咲く御苑に行くだけだが、それも近年記憶にない。
実際には北参道から入ったが、やはり原宿駅に近い南参道口の一の鳥居からたどってみよう。
大正9年(1920)創建の明治神宮は、明治天皇昭憲皇太后を祭神とする神社で、初詣では300万人ほどの日本一の参拝者数を集めている。
面積約70万㎡の境内はほとんど全国青年団勤労奉仕で整備され、全国からの献木を青年団が植樹したものである。

南参道から広い砂利道の参道を進むと右側に文化館があり、宝物殿・聖徳記念絵画館の重文指定記念として「和紙に魅せられた画家たち」の展示があった。
さらに参道のすぐ先の右側には、全国各地の酒造家より献納された清酒菰樽(こもだる)が陳列されている。

参道の左側には、フランス・ブルゴーニュ地方の醸造各社より献納された葡萄酒樽が陳列されている。

北参道と合わさり左に曲がると巨大な第二鳥居、大鳥居が建っている。
大正9年創建、昭和50年建替えの、日本で最も大きい木造の明神鳥居である。

原木は台湾丹大山の樹齢1500年の篇柏(かしわ)で、高さ12m、島木の長さ15.5m、柱の径1.2m、笠木の長さ17mもある。

さらに進むと右側で菊の花が展示されていて、その中に「元禄丸」という変わったキクがあった。
元禄丸は古典菊の一種で、形は丁字菊という。昔、主に関西地方で作られた菊で、花の中心の筒状の花びらが香料の丁字の花に似るため丁字菊の名がついたといわれる。淡桃色の花もあり、白花が紫色に変化していくものもあるという。