半坪ビオトープの日記


参道を右に曲がると、楼門の前に三の鳥居が見える。左の掲示板には「新嘗祭」の説明がある。この日がちょうど新嘗祭の当日だったが、宮中で行われるはずの天皇による祭儀は、身体の具合が悪く掌典長が代理したといわれる。宮中恒例の祭典の中で最も重要な新嘗祭なのだが、皇太子が代理をすると思いきや、戦後に廃止されたはずの皇室祭祀令に準じて掌典長が代拝することに宮内庁が決めているという。

豪壮な楼門の左右には、新嘗祭のために彩りよく飾られた野菜が奉納されていた。

楼門をくぐると回廊に囲まれた広い境内に入る。折よく結婚式の行列が楼門から入ってきた。

御社殿(外拝殿)の前には、大正9年の創建当時に献木された一対の楠がある。大樹に育った神木は「夫婦楠」と呼ばれている。

御社殿の右側の回廊前にも、新嘗祭の為に奉納された野菜で組み立てられた「宝船」が並べられている。
新嘗祭は宮中で行われるだけでなく、全国の神社でも行われ、その年のお米や野菜の収穫を感謝するお祭りでもあることによる。

楼門には、日本三大稲荷に数えられる、茨城県笠間稲荷神社から奉納された、紅白の菊の懸崖が左右に飾られている。