半坪ビオトープの日記


奥州三高湯の一つ、高湯温泉の開湯は慶長12年で、400年の歴史を誇る。江戸時代から「一切のなりものを禁ず」という申し合わせを守り通して歓楽的な開発をせずに、秘湯・湯治場として山間の温泉宿を受け継いできた。

高湯温泉は全国で8番目に、東北で初となる「源泉かけ流し宣言」を行った。その温泉地すべての入浴施設が、源泉かけ流しでなければ宣言できないので貴重なものである。ここが玉子湯の源泉湯口である。

玉子湯の庭園内にある茅葺きの湯小屋は、創業以来140年もそのままの形をとどめる建物で、脱衣場と洗い場が一体となっており、東北の湯治場の典型的な形態を残している。

泉質は硫黄泉であり、白濁している。この湯に入ると肌が玉子のように滑らかになり、温泉の匂いがゆで玉子に似ているとのことで玉子湯と名付けられたという。これは女性専用露天風呂の「瀬音」という建物である。

高湯温泉は、歌人文人に愛された温泉地であり、斎藤茂吉埴谷雄高庄野潤三加藤楸邨などがその軌跡を残している。
こちらは野天岩風呂の「天渓の湯」という。

こちらは野天岩風呂の「天翔の湯」という。内湯、大浴場のほかに庭園内にある湯小屋・足湯を含め7種の湯が楽しめる。
庭園の間を上っていく散歩道もあり、温泉神社まで行くことができる。