半坪ビオトープの日記


弥陀ヶ原にある御田原神社は、月山中之宮とされる。御田原小屋を月山御田原参籠所として宿泊・昼食等を供しているが、ここを利用して月山神社に向かう参拝者も多いという。月山(1984m)山頂に鎮座する月山神社延喜式名神大社で、東北唯一の官幣大社である。

御田原神社の近くに咲いていたこの花は、アザミ属のウゴアザミ(Cirsium ugoense)という。東北地方の高山帯の草地に自生する多年草で、花期は8月。頭花は上向きに咲く。

こちらの小さなリンドウは、ミヤマリンドウ(Gentiana nipponica)という。本州中部以北と北海道の一部に自生する多年草で、花期は7〜8月。花冠は2cm弱で、紫色の花が可愛い。

こちらの白い花は、セリ科のミヤマセンキュウ(深山川芎、 filicinum)という。センキュウとは漢方生薬の川芎に由来するが、センキュウとは別属で薬効はない。
本州中部以北と北海道に自生する多年草で、花期は7〜8月。セリ科の花はよく似たものが多く、特定するのが難しい。この種の葉は、三角形に2・3回羽状に全裂し、終裂片は卵形でさらに羽状に全裂し、先は尖るのが特徴である。

この小さな白い花は、ユキノシタ科ズダヤクシュ属のズダヤクシュ(Tiarella polyphylla)という。喘息薬種(ズダヤクシュ)という和名の、ズダとは喘息の信州方言である。
ヒマラヤから東北アジアの山地の湿り気のある林内に自生する多年草で、花期は6〜8月とされる。下向きに咲く花弁は針状で、萼片が花弁のように見える。

ベニヒカゲが止まっているのは、ワレモコウ属のシロバナトウウチソウ(Sanguisorba albiflora)という。東北地方の高山の草地に自生する多年草で、花期は8〜9月。後ろの花は、イワショウブ。