半坪ビオトープの日記


不動橋を渡るとき、右手に不動滝が見える。それほど大きくはないが、紅葉の季節にはアクセントになって美しいという。

モミの木も堂々としているが、随身門も豪壮である。

五の両部鳥居の手前には狛犬ではなく珍しく鶏の神使(しんし)が並んでいる。左は鶏冠がある雄鶏で、右は雌鳥である。
御神体不動尊であり、不動尊は酉年生まれの人の守り本尊であることから鶏の神使が建立されたという説がある。
そこでは、巴太鼓の上に乗るこの鶏は、天下太平の象徴とされている古代中国の「諌鼓鶏(かんこどり)」といわれる。

六の鳥居には「茅の輪(ちのわ)」が設けられている。半年間に積もった罪や穢れを祓い清め、向こう半年間の無病息災を天津神、地津神、八百万神にお願いする日本古来の伝統行事と説明書きがあった。
天津神、地津神、八百万神とは、天津祝詞の決まり文句で、地津神は「くにつかみ」と読み、国津神のことで、高天原天津神に対する、葦原中国つまり地上にいる神で、天神に対する地祇(地神)である。天照大神天津神の代表格、大国主神国津神の代表格とされる。

拝殿前の手前の狛犬は昭和16年の建立であり、ほぼ左右対称に毛むくじゃらの顔で鷹揚に構えていて目が特に可愛い。
当日が例大祭であったためか、日の丸が掲げられていた。夕方に訪れたので祭りは見られなかったが、境内ではそうめん流しの痕があった。