半坪ビオトープの日記


千畳敷とは、寛政の大地震(1792)により隆起したと伝えられる海岸段丘であり、さらに波などの浸食で、兜岩、ライオン岩、恵比寿岩、鷲岩、潮吹岩などの奇岩・奇石ができた。
物珍しがった津軽藩の殿様が千畳畳を敷かせ大宴会を催したことからこの名がある。ただし殿様の酒宴専用とされ、藩政時代には庶民には開放されてなかった。この岩は、大戸瀬岩という。

海岸には千畳敷海岸隆起生誕200年碑があり、太宰治の小説「津軽」より千畳敷の一節が刻まれている。

大町桂月の文学碑もある。大町桂月は、名勝・史跡をよく訪れていて、行く先々に文学碑がある。後ろの岩は、恵比寿岩という。

国道脇にある大戸瀬観音は、魚籃(ぎょらん)観音堂」とあるので、漁業者が祀ったものと思われる。

案内板によると「寛政4年(1792)に地震により隆起し」たが、その前は「大戸瀬、小戸瀬」といって仙台の松島につづく名所といわれていたそうだ。

千畳敷の平らな部分の岩は明白緑色で、付近の奇岩は黒色だったり暗赤色だったりするが、秋田県から北海道渡島半島まで続くグリーンタフ(緑色凝灰岩)からなる。火山活動が盛んだった地域である。この岩は、先ほどの恵比寿岩を海側から見た所である。