半坪ビオトープの日記


深浦町北金ヶ沢にある大イチョウは、日本最大のイチョウであり、樹木全体としても4番目の大きさを誇る。目通り幹周22m、樹高31mの巨木であるとともに、樹形もよく、古くから神木として信仰されている。
2001年の環境省による日本の巨樹・巨木林調査で、日本一のイチョウと認可されている。

乳房状あるいは鍾乳石状の気根が多数垂れ下がり、古くから乳の出ない母親が乳の出ることを祈る「垂乳根の公孫樹」と呼ばれて信仰されてきた。近県からも願掛けに訪れ、気根にお神酒とお米を添えて祈る風習は昭和50年代まで続いていたといわれる。
推定樹齢1000年以上といわれ、国の天然記念物に指定されている。
しかし、一般にイチョウ室町時代に日本に渡来したとされているので、樹齢が特定されることを願いたい。

この地は元享年代(1321)頃から応永年代(1400)に栄えた金井安倍氏菩提寺の別院が建立されていたと伝えられ、伝説によると、古代の武将安倍比羅夫が建立した神社の跡地で、そのときこのイチョウが植えられたという。

秋の見事な黄葉の季節には、辺り一面が黄金色に染まり、たくさん見物客が訪れるそうだ。