半坪ビオトープの日記


館山から来れば犬石を左折(東)し、1.5km進むと小塚大師がある。曼荼羅山金胎寺遍智院というのが正式名で、神戸地区大神宮の字小塚にあることから一般に小塚大師と呼ばれ親しまれている。
弘仁6年(815)に弘法大師により創建された真言宗智山派の道場で、関東厄除け三大師の一つと銘打っている。1月21日が初大師大祭護摩厳修で、毎年数万人の人出で賑わうという。

弘法大師42歳の厄年にこの地に至り、衆生救済の祈願にあらゆる災難災禍の身代わりとして自らの木造を2体彫り、1体を海に流し、1体は当山の本尊として安置されている。
海に流された1体は数年後に対岸に漂着し、川崎大師に祀られているという。川崎大師には弘法大師は寄っていないが、関東厄除け三大師とは一般に、真言宗の川崎大師(智山派)、西新井大師豊山派)と香取市牧野にある観福寺(豊山派)であって、小塚大師は含まれない。
また、関東の三大師というのは一般に、元三大師(慈恵大師=良源)を祀る、前橋の青柳大師、川越大師、佐野厄除け大師をいい、すべて天台宗である。

境内に咲いていたこの花は、ショウガ科のヘディキウム・コロナリウム(Hedychium coronarium) の園芸品種。インド、マレーシア原産で、高さは1〜2mになる。原種は白色で、英名は、butterfly ginger あるいは ginger lily といい、和名は、ハナシュクシャという。
園芸交雑種が多く、この黄橙色の花がよく出回っている。