半坪ビオトープの日記


安房佐野のバス停近く、街道沿いの房南中学校の脇に館山海軍砲術学校跡の表示がある。平和祈念の塔500mと書いてあるので稲田の中を進んでいったが、突き当りになってもその後表示がなく、村人に聞いてようやく塔に着くことができた。

中学校から奥に広がる稲田の一帯が、往時は学校本部、学生舎、戦車等の車庫や演習場が連なっていたという。開校50周年の平成3年に平和祈念の塔が建立された。
塔の右脇には、ボロボロに赤さびた四一式山砲が置かれ、塔の周りに写真や資料が展示されている。

斜めの板の上に載っているのは、噴進弾(ロケット弾)。プラスチックの筒には硫黄島の遺品が入っているが曇ってよく見えなかった。
館山海軍砲術学校(館砲)は「鬼の館砲」と呼ばれるほどの猛特訓が展開されたそうだ。卒業生のうち一万数千人が戦死したといわれ、硫黄島で命を落としたものも多いという。