半坪ビオトープの日記


永康街での買い物にまだ時間があったので近くの中正紀念堂を見学した。かつて台湾を治めた中国国民党政府の故蒋介石総統を記念して1980年に建てられ、蒋介石関連の展示物が陳列されている。これは横から見た紀念堂。
1947年に起きた二・二八事件を象徴とする国民党政府による台湾民衆弾圧政策の張本人は蒋介石であるという前政権(民進党)の認識から、2007年に台湾民衆紀念館と改名されたが、現政権(国民党)により再び元の名に戻された。

紀念堂前の庭園は手入れが行き届き美しい。片隅には小さな薬用植物園がある。これはノボタン属の台湾特有種の白花野牡丹(Melastoma septemnervium f. albiflorum) で、血圧を下げるために利用する。

こちらはケイトウ属のノゲイトウ(青葙、Celosia argentea) である。インド原産で日本の暖地でも野生化している。
漢方では、乾燥した種子を青葙子(セイショウシ)と呼び、煎じて服用し、充血した眼を治したり強壮剤として利用する。また、全草、根を青葙と呼び、止血薬、殺虫剤、解熱薬として利用する。

永康街では、興華名茶で凍頂烏龍茶や高山烏龍茶などを買い、氷館でマンゴーかき氷を味わいながら散策し、永康街高記で小籠包や上海生煎包などの上海料理を食べて帰路についた。