半坪ビオトープの日記


この布地でできたような風変わりな花は、ガガイモ科スタペリア・グランディフロラ(Stapelia grandiflora) という。属名は、オランダの医師シュタペルの名にちなむ。英名は、starfish flower という。
南アフリカのケープ、トランスバール州原産の多肉植物で、同属には南アフリカ中心に100種ほど知られている。和名は、大花犀角という。

赤褐色の花の径は15cmで、全面に細軟毛があり、周縁に黒紫色の長毛をもつ。開花後時間の経過とともに裂片は反りかえり、五角形の花に見える。

茎は4稜形で、稜上に粗い歯牙をもち、小さな葉はあるかないかで、あってもすぐ脱落する。

花には腐敗臭があり、そのためハエが間違って卵を産みつけ、孵ったウジが動き回って花粉を雌しべにこすりつけるという奇妙な生態をもっている。