半坪ビオトープの日記


孔子廟の隣にある大龍峒保安宮は、医学の神様である保生大帝を主神として祀る廟で、1805年に創建された。清朝時代には龍山寺、厳祖師廟とともに台北三大寺廟と称されていたという。

本尊の保生大帝は名を呉、諱(いみな)を夲といい、宋代10世紀に福建省泉州出身の実在の名医という。ほかにも神農大帝、孔聖夫子、関聖帝君、太歳星君、玄天上帝、註生娘娘、天上聖母、福徳正神など様々な神々を配祀して祀っていて興味深い。
一本の長い線香をもってお参りする信者が絶えず、庶民の信仰を集めている様がうかがえる。旧暦3月の保生大帝誕生祭は、台北三大祭りの一つとなっている。

関聖帝君は、三国志で有名な英雄、関羽のことで軍神であるとともに信用の神、商業の保護神として庶民に人気がある。関羽を祀る関帝廟としては、行天宮が別にあるが今回は訪ねなかった。

こちらは太歳星君、俗称は「歳神、歳君」といい、日本の正月で迎える歳神と同じである。ちなみに、歳神は稲の神であると同時に「年・歳」を回す神であり、日本の歳神も中国由来である。

境内に斑入り葉のブーゲンビレア(Bougainvillea) が咲いていた。花が咲いていないとクワ科の観葉植物、斑入り葉のベンジャミン・ブッシーキングと見間違うほどよく似てる。