半坪ビオトープの日記


30cmにもなる大きな葉を出しているのは、メギ科のハッカクレン(八角蓮、Podophyllum plleianthum) という。ポドフィルムという属名は、ギリシア語 podos(足)と phyllon(葉)に由来し、掌状葉にちなむ。和名は、ミヤオソウ属という。
中国、台湾原産の耐寒性多年草で、高さは50cm前後となる。葉は広がると5〜9裂となるが8裂になるとは限らない。花期は5月、紫紅色の6個の花弁がある。液果は熟すと紫色になる。残念ながら花期は過ぎていて花柄のみ葉蔭に残っていた。

こちらの写真は、5月に箱根強羅公園山野草展で見かけた珍しい斑入りのハッカクレン。根茎、茎、葉は有毒だが、根茎は八角蓮と称し、毒蛇咬傷などの薬用にする。漢方で解熱剤として用いられているが、量を誤れば死に至ることもあるので注意を要する。

この山野草愛好家の玄関脇には、多くの鉢植えが所狭しに置かれている。クロツバキや「玉の浦」のほか、このような斑入り葉のツバキもある。今は時期が過ぎてしまって残念だが、珍しいツバキの来年の開花を楽しみにしたい。