半坪ビオトープの日記


飯盛山から下る道端で、コウゾリナ(Picris hieracioides var. glabrescens)を見かけた。コウゾリナにもいくつかの種類があるが、最も普通の種と思われる。

こちらのツツジの花は、葉に先立って花が咲いているのでミツバツツジ(Rhododendron dilatatum)であろう。ツツジも種類が多く、残念ながらなかなか断定できない。

このスミレの花は、アケボノスミレ(Viola rossii)である。

こちらのスミレの花は、エイザンスミレ(Viola eizanensis)の白花種である。葉が深裂するスミレはこの種のみであり、基本色は淡紅紫色だが白花種もまれにある。

松葉のような細い葉に小さな白い花を咲かせているのは、ユリ科チシマアマナ属のホソバアマナ(細葉甘菜、Lloydia triflora)という。白い花びらには緑の筋が入っている。

こちらの小さな可憐な花は、ワチガイソウ属のヒゲネワチガイソウ(髭根輪違草、Pseudostellaria palibiniana)という。ワチガイソウより花弁も葉も細い。花弁は5~7枚で、5枚のワチガイソウと区別できる。中部以北の本州の山野に自生する。花期は4〜6月である。
ワチガイソウという和名は、江戸時代、名前が分からないこの草を「輪違い」という印を付けて置いたところ、いつの間にかそれが名前になってしまったそうだ。
まだまだ枯れ葉だらけで新緑には間がある飯盛山だったが、道端をよく見ながら歩くと小さな花がひっそりと咲いているのを見つけて心躍るハイキングであった。特に春の女神と呼ばれるヒメギフチョウを間近で見ることができて幸運だった。