半坪ビオトープの日記


スモークツリーの通称で知られているこの花は、ウルシ科コティヌス属のコッギグリア(Cotinus coggygria) という。南ヨーロッパからヒマラヤおよび中国にかけて分布する小高木で、高さは4〜5mになる。

和名は、ハグマノキという。羽毛状となった花序が、ヤク(白熊はぐま)の尻尾の毛で作る払子(ほっす)に似ることに由来する。帯紫色の小さな花は円錐花序につくが、不稔端菜の花柄が花後に長く伸びて、開出毛におおわれ、花序全体が羽毛状を呈することが特徴である。

実際、この写真は花後のスモーク状になってから気がついて撮ったもので、よく見るとこのスモークの中に小さな石果がまばらにあるのがわかる。別名に、カスミノキ、ケムリノキなどがあり、英名は、smoke tree あるいは smokebush という。