半坪ビオトープの日記


あまりにも多くの園芸品種が出回っていて、詳しい品種名がなかなかわからないこの花は、アルストレメリア属(Alstroemeria) だが、一般にはアルストロメリアと通称されている。

属名は、リンネが1753年、南米を旅行中に発見し、友人だったスウェーデンの植物学者アルストレーメルの名にちなんでつけた。

チリを中心に南アメリカアンデス山脈の寒冷地に分布し、50種以上が知られる。和名は、ユリズイセン属といい、別名は英名と同じく、「インカのユリ」(lily-of-the-Incas) という。

チリ原産種を交配親として、最初はイギリスで、次にオランダで品種改良がすすめられた。日本には初め1920年代に渡来したが当時は広く普及せず、本格的に栽培されるようになったのは1980年代以降である。近年は国内でも、日本の気候に合った暑さに強い品種が作られている。

花期は5〜6月が標準で、四季咲き系は春から晩秋までと花期が長い。花弁には条班というすじ状の模様が入り、花色には黄色、赤色、桃色、紫色、白色などがある。