半坪ビオトープの日記


花径1.5cmの黄色の花が10個ほど集まり、別名でイエローボールと呼ばれるこの花は、サクラソウ科のリシマキア・コンゲスティフローラ(Lysimachia congestiflora) という。属名は、マケドニアの王リュシマコスの名にちなむという。和名は、オカトラノオ属というが、白い総状花序のオカトラノオとは姿形が大きく異なる。

東アジア(中国)原産の常緑多年草で、匍匐性があり横に広がる。花期は5〜6月。耐寒性、耐暑性があり、半日蔭でもよく育つ。黄色の5弁花の中心は赤味を帯びる。それほど出回っていない花だが、見かけるときにはいつも繁茂している。

コンゲスティフローラより一回り小さい上の花は、リシマキア・ヌンムラリア(L. nummularia) という。葉も小さく丸い。生育の早いグラウンドカバーの材料として評判のヨーロッパ原産の多年草だが、花つきはあまりよくない。ライムグリーンの葉を楽しむ’オーレア(Aurea)' という園芸品種が人気を呼んでいる。
和名は、ヨウシュコナスビといい、日本全国に分布し小さな黄色の花を咲かせるコナスビ(L. japonica) より見栄えがする。コンゲスティフローラ(固まった花の意)も適当な和名がつくとよいと思う。