半坪ビオトープの日記


日本の本州以南に自生するオキナグサ(Pulsatilla cernua) は絶滅危惧種であり、園芸用にはセイヨウオキナグサ(Pulsatilla vulgaris) が出回っている。
属名は、ラテン語 pulso(打つ)に由来するといわれるが、その理由は明らかではない。オキナグサ(翁草)とは、花後の実に密生する白い毛を翁の頭に見立てたものといわれる。
セイヨウオキナグサ(ヨウシュオキナグサ)は、ヨーロッパ中部の丘陵地帯に分布する多年草で、開花時の高さは約15cm。オキナグサが下向きあるいは横向きに咲くのに対し、こちらは上向きに咲く。
花弁に見えるのは萼片の変化したものであり、その色には、赤茶、紫、黄、白などがある。全草にプロトアネモニンなどを含む有毒植物で、誤飲し中毒すると腹痛から心停止に至る可能性もあるので注意が必要である。