半坪ビオトープの日記


米粒状の小花が総状花序にびっしりと咲くこの花は、カルナ・ブルガリス(Calluna vulgaris) という。北ヨーロッパから小アジアにかけて広く分布する常緑性小低木で、耐寒性が非常に強い。
カルナという属名は、ギリシア語 kallunein(掃く)に由来し、枝がほうきとして用いられたことにちなむ。

和名は、ギョリュウモドキ、一般にはカルーナ・ブルガリスと呼ばれている。
イギリスでは heather(ヘザー)、ドイツでは Heide(ハイデ)と呼ばれ、荒地や湿地に広く自生する。ツツジ科で1属1種のこの花は、葉を観賞するものと花を観賞するものに分かれ、園芸品種は1000種もあるといわれる。

夏咲き、冬咲き、四季咲きなどがあり、花色も桃色、白色、濃赤色、藤色などと多い。花弁のように見えるのは苞で、平開することはない。この濃赤色の花は、アテネという品種と思われる。