半坪ビオトープの日記


キキョウ科のカンパヌラの仲間がいろいろと咲き出している。これは最も大型の、カンパヌラ・メディウムの変種のカリカンテマ(Campanula medium var. calycanthema) という。
そのなかでも花冠のように発達した外側の萼が外に開く園芸品種で、カップ・アンド・ソーサー(cup-and-saucer) と呼ばれている。萼を含めた花径は7cmほどになる。
カンパヌラという属名は、ラテン語 campana(鐘)に由来し、花冠の形にちなむ。和名はホタルブクロ属という。日本にも自生するホタルブクロやキキョウやチシマギキョウなどが含まれる。

萼が発達しない元のメディウムは、フウリンソウ(風鈴草)と呼ばれ、横向きに咲き、紫色が基本であり、ヨーロッパ南部原産の二年草である。
桃色の園芸品種は、ロセア(C. medium 'Rosea') といい、一回り小さい。

上向きに咲くこの白い花は、カンパヌラ・インクルウァ(C. incurva) といい、ギリシア原産の一稔性多年草である。つまり、花が咲くまで2・3年かかり、一回開花結実すると枯死する植物である。花冠の長さは5cmほどある。