半坪ビオトープの日記


一般に「カポック」と俗称されるが、この観葉植物は、シェフレラ・アルボリコラ(Schefflera arboricola) の園芸品種の’ホンコン’である。
シェフレラという属名は、19世紀のドイツの植物学者シェフラーの名にちなむ。台湾、中国南部に分布する常緑低木で、支柱を立てないと曲がりやすいので、和名はヤドリフカノキという。
花はあまり見かけないが、喫茶「ショパン」の玄関先で咲いていた。円錐花序に白黄色の小さな花を多数つける。
カポックとは、本来パンヤノキ(Ceiba pentandra) のことで、果実の中の繊維を詰め物などに利用する。いわゆるパンヤのことがカポックなので、この観葉植物を指す時には「シェフレラ・ホンコン」あるいはせめて「ホンコン・カポック}とホンコンという品種名を付けるべきである。

斑入り種をウァリエガタ(Variegata) というが、なかでも黄斑入りのものを「フイリホンコン」と呼ぶ。

白色の斑入り種は、「ホワイト・ホンコン」と呼ぶ。