半坪ビオトープの日記


史跡巡りの数日前に、乗蓮寺東京大仏)の裏にある板橋区立赤塚植物園に行った。本園と万葉・薬用園からなり、本園は四季の道、野草の道、針葉樹の森などのコーナーに分けて植えてある。
入り口には大きなユリノキ(チューリップノキ)が植えてあり、6月ごろには黄緑色のチューリップのような花が咲くが、今は黄色から茶色に紅葉していて、陽の光に明るく映える。

樹林の下にはホトトギスやコウヤボウキが咲いていた。これは春に葉が出る普通のワラビとは違う、ハナワラビ属のフユノハナワラビ(Botrychium japonicum) といって、秋に葉が出てくる。

こちらの赤い実は、ヤブコウジ属のカラタチバナ(唐橘、Ardisia crispa) という。関東以西の本州、四国、九州、台湾、中国中南部に分布する常緑低木で、高さは50cm前後になる。
江戸時代には斑入りや葉変り品種が爆発的に人気を得て数十種の品種が記録されるほどだった。別名には、タチバナ、コウジ、ヒャクリョウ(百両)などがある。

こちらは池の傍に長い穂をつけていたコガマ(小蒲、Typha orientalis) 。ガマ (T. latifolia) に似ているが、穂を含め全体に小さい。フィリピン以北の東アジアに分布し、日本では本州、四国、九州の沼地に自生する。