半坪ビオトープの日記


夏休みで榛名山伊香保温泉に出かけ、初日は天気がよかったので、榛名山の最高峰、外輪山の掃部ケ岳(かもんがたけ、1449m)に登った。けれども、火口湖の榛名湖とその左の榛名富士(1391m)を眺められるところは一か所しかなく、ほとんど樹林の中だった。

伊香保温泉の近くでは、満開のヤマユリ(Lilium auratum) をあちこちで見かけた。近畿以北の本州に自生する日本特産種で、英名を gold-banded lily というように、花被片の中央に淡黄色の条線がある。

1862年にジョン・ベイナが入手し、ロンドン・フラワーショーに出品したヤマユリは人気を博し、日本のユリの名声を不動のものにした。
1875年から球根の輸出が始まり、明治末年にはその数が二千万球に達し、大いに外貨を稼いだといわれる。
現在も盛んに栽培される大輪種であるヤマユリ系のもとになったヤマユリそのものには、純白のカサブランカなどとは違う風情を感じる。