半坪ビオトープの日記


榛名山の外輪山、掃部ケ岳(かもんがたけ、1449m)には榛名湖畔から1時間弱で登れる。山頂近くにはゴマノハグサ科ママコナ属のミヤマママコナ(Melampyrum laxum var. nikkoense) がいくつも咲いていた。
日本全国の山野に自生する半寄生の一年草で、高さは40cm前後になる。深山飯子菜という和名のママコナとは、若い種子が米粒に似ているからとか、花冠ののどに米粒を二つ並べたような盛り上がりがあるからとの説がある。
近似種のママコナとは、二つの白い米粒の奥が黄色になっていることで区別できる。

付近にはシモツケ属のシモツケ(Spiraea japonica) も見られる。和名は最初の発見地(栃木県=下野)に由来するが、東アジア原産の落葉低木で、高さは1mほどになる。日当たりのよい山地や草原に自生し、庭木にもよく利用される。

山頂には縄張りを守るキアゲハやカラスアゲハが舞い、亜熱帯系のツマグロヒョウモンが温暖化のためここまで生息地を広げている。