半坪ビオトープの日記


ギリシア神話では、ゼウスの妃ヘラの乳が飛んで地上に滴ったところからユリが生じたという。
聖書「マタイ伝」6章に「ソロモンの栄耀も野の白ユリにしかざりき」とうたわれる「野の白ユリ」は、どの花を指すのか定説がない。
花が大きく白覆輪で中心部がワインレッドになる珍しい配色のこの花は、シルクロードという。ヤマユリ系(オリエンタル系)とテッポウユリ系(トランペット系)を交配させたOTハイブリッド。

十字軍の頃から聖地を旅する巡礼が、あるいは多くの学者がこの花を求めて探しあぐねているが、ガラリア地方に多いアネモネを指すとか、花の赤いマルタゴン・リリーだとか、またはドイツスズランを指すとか一向に定まっていない。
このワインレッドの巨大輪のユリは、ロビナ(Robina) という。別名、パープルカサブランカともいう。

この花は、ムスカテッドという。多花性で香りがよく、切り花に向く。

このユリの花は、アカプルコという。

花の中心まで深紅のこの花は、マンボ(Mambo) といい、別名はレッドカサブランカという。この花も香りがよく、20cmを優に超える巨大輪である。