半坪ビオトープの日記


球根植物で最も栽培が盛んなのはチューリップだろう。古くから栽培されていたため原種は特定されていないが、トルコから中央アジアに自生する種から改良されたと考えられている。それでもガーデンチューリップには一応、学名(Tulipa gesneriana) が付けられている。
ツリパという属名の由来は、ターバンのアラビア名 durban のラテン語訳、またはトルコ名 tulbend 、ペルシア名 thoulyban など諸説あるが、どれも花形にちなむ。
紀元前にすでに花模様になっているが、ヨーロッパに紹介されたのは1554年である。ヨーロッパではその後、歴史に残る「チューリップ狂時代(Tulipo-mania)」が起こり、投機の対象となってヨーロッパの経済が大混乱に陥ったほどである。

世界での園芸品種は2000種を越えるが、日本では100種前後が出回っているという。花弁の先が尖るもの、切れ込みが入るもの、縦じまが入るもの、八重咲きなど花形が多彩で花色も多く、春の花壇の常連といえよう。