半坪ビオトープの日記


一般にヒアシンスあるいはヒヤシンスと呼ばれ親しまれているのは、ユリ科ヒアキンツス属オリエンタリス(Hyacinthus orientalis) の園芸品種である。属名は、スパルタの王アミクラテスの王子ヒアキントスに由来する。
ギリシア神話では、太陽神アポロに愛されたヒアキントスに嫉妬した西風の神ゼフィルスが、アポロの投げた円盤を風によってヒアキントスに命中させ殺してしまう。その流れ出た血からヒアシンスが生じた、という。ギリシアでは悲しみの花であるため、栽培されなかったそうだ。
異説として、ギリシア神話のヒアシンスは別の植物だったとの説もある。16世紀後半にヨーロッパに伝わった。17世紀のチューリップの大狂乱の後、18世紀にヒアシンス栽培熱がおこり、オランダではアドミラル・リーフケンという品種の球根一つがなんと二万ドルで取引されたという。
かつては2000もの園芸品種があったとされるが、八重はあっても花形に変化が少なく、主に花色の多様性が特徴である。赤、青、紫、黄、白、桃を基本に、3月から4月にかけて多彩な花色を楽しむことができる。
上は職場の花壇に、下は近所の軒先のプランターに植えられていたもの。