半坪ビオトープの日記


今年は特に早くサクラが開花したが、急に寒くなって開花が足踏みしている。桜前線に前後して開花するのがモクレン木蓮)である。大きく分けて、花弁の外側が暗紫紅色のシモクレン(Magnolia quinquepeta(liliflora)) と全体が白色のハクモクレン(M. heptapeta(denudata)) の二種がある。
どちらも中国原産で、日本にはかなり前に渡来したが時期は特定できない。ハクモクレンは18世紀末にイギリスに伝わり、フランスには19世紀初めにシモクレンとともに伝わりただちに交配されて雑種が作られた。その後、欧米で園芸品種が多数作出され世界中に広まっている。
ハクモクレンの萼片3枚は6枚の花弁と同じ大きさで、色も白いので花弁が9枚あるように見える。対してシモクレン(紫木蓮)では、緑がかった紫色の3枚の萼片が小さく、6枚の花弁とは区別できる。先週満開になったハクモクレンに比べ、シモクレンの開花は遅く、ようやく咲きだしたところである。