半坪ビオトープの日記


アヤメ科アヤメ属の花の中で最も普通に見られるシャガは、学名ではアイリス属のヤポニカ(Iris japonica)という。属名は、ギリシアのテオフラストスが用いたギリシア語の iris(虹)に由来する。
和名のシャガは、近縁種ヒオウギの漢名である射干の音読みから来たものとされ、本州以南の日本および中国の山地の林下に自生する。ただし、種ができないためかなり古くに中国から渡来し野生化したものとみられている。中国名は胡蝶花という。
光沢のある葉の間から50cmほどの茎を出し、径5〜6cmの一日花を次々に20輪ほど咲かせる。花期は4月から5月。白地の花の中央には橙色と紫色の班があって、ありふれた花だがよく見るとなかなか美しい。