半坪ビオトープの日記

牛石

新江戸川公園の手前には関口芭蕉庵がある。俳人松尾芭蕉芭蕉と名乗る前、神田上水の改修工事に従事した時にこの辺りに住んだといわれる。後に芭蕉を慕う人たちが「龍隠庵(りゅうげあん)」を建て、芭蕉の33回忌には像を祀る芭蕉堂が建てられた。
その関口芭蕉庵でキチジョウソウを見かけた。ビオトープでも今咲いているユリ科のキチジョウソウ(Reineckea carnea)は、関東以西の日本と中国に分布する1属1種の常緑の多年草である。
属名は、熱帯植物を扱った19世紀のドイツの園芸家ライネッケ(Reinecke)にちなむ。花期は9月から11月頃。山地の樹林内に生えるので、庭の下草によく使われる。
右上は小石川後楽園の近くの北野神社(牛天神)の牛石。頼朝が東国経営の時、台地下で舟をつなぎ待つときに、夢で菅神から二つのお告げを受け、翌年頼家誕生と平家征討が叶ったことを喜び社殿を造営したという。
社殿の近くの岩に頼朝が腰かけて夢を見たともいわれ、「撫で岩」あるいは「牛石」として撫でると願いが叶うと信仰されている。