半坪ビオトープの日記

三波石峡登仙橋

三波石峡は、埼玉県と群馬県の境を流れる神流川(かんながわ)上流の下久保ダムのすぐ下にあり、緑色片岩の巨石・奇石が横たわる名勝である。
三波石とは、渓谷の上流に架かる登仙橋の近くの三つの緑色片岩の巨石が波を打っているように見えることに由来する。
その登仙橋の下で、高さが100cmもあるオオマムシグサ(大蝮草、Arisaema serratum ssp. amplissimum) を見つけた。
テンナンショウ(天南星)属のマムシグサ類は変異が多いので分類がややこしく、学名も A. takedae とする説もあるし、アオテンナンショウなどを含めて広義のマムシグサとする考えもある。
とにかく1本伸びる偽茎のまだら模様が蝮蛇に似ている。2枚の葉には10枚前後の小葉がつく。
これは少し緑がかっているが普通は紫色の仏炎苞が大きく、中には丸い付属体があり、テンナンショウ属に共通する特異な姿をしている。