半坪ビオトープの日記

4月頃、淡紅色の可憐なカリンの花がまばらに咲く。カリン属のカリン(Pseudocydonia sinensis)は、ボケ属(Chaenomeles)やマルメロ属(Cydonia)に含める説もある。
中国北部に野生する落葉小高木。古く日本に渡来し、甲信越、東北地方に多く植えられている。高さは6〜10mになる。
樹皮がうろこ状にはがれ不思議な紋様が現れる。材は赤色を帯びて硬く、飾り棚、机などの家具材や床柱として珍重される。
果実は10〜15cmの長さで楕円形もしくは倒卵形。10月頃黄色に熟し見栄えがする。芳香もある。
硬くて酸味が強く生食できないが、砂糖漬けや果実酒、薬用に使われる。風邪や喘息の咳によく効くとして、のどあめに人気がある。