半坪ビオトープの日記

モッコク(木斛)

海岸に近い山地に生え、高さ10〜15mになる常緑高木。千葉県以西の日本、中国などアジア東南部に分布する。厚くて光沢のある葉を輪生状に密につけ、目隠しとしても重宝され、モチノキ同様、昔から庭によく植えられてきた。葉柄は赤味を帯びる。7月頃、葉腋に1cmほどの白い小さな5弁の花を下向きに咲かせる。果実は長さ1.5cmのほぼ球形で赤く、そのため別名をアカミノキ(赤実の木)という。熟すと厚い果皮が不規則に裂けて赤い種子をだす。樹皮は滑らかで、材は硬く緻密なので、床柱や櫛などの器具に使われる。
漢名は厚皮香というが、木香に誤ってモッコクというようになったという。あるいは、花の香りがランの仲間のセッコク(石斛)に似ているからという。
春の新葉も赤味を帯びて美しい。