半坪ビオトープの日記

ノウゼンカズラ(凌霄花)

中国原産だが、平安時代初期には渡来し、古くから薬用あるいは観賞用として栽培されてきた、つる性落葉木本。茎から付着根を出し、高い木や壁などによじ登り、老木は10mにもなる。葉は奇数羽状複葉で対生し、小葉は卵形から卵状披針形で長さは4〜6cm、縁には粗い鋸歯がある。7〜8月、枝先に円錐花序を出し、径6〜7cmのラッパ形の橙黄色の花をたくさん咲かせる。花冠は5裂して平開する。
有毒植物で、池に落花すると魚が死ぬとか、花の蜜が眼に入ると失明するとかいわれ、敬遠されてきた感もあるが、一斉に咲いている姿はとても美しい。これは隣家のノウゼンカズラで、塀越しに花を咲かせている。
抱かれ居る児の躍るなり凌霄花  幸田露伴
凌霄は妻恋ふ真昼のシャンデリア 中村草田男